2012-12-25
小さな化石から様々な情報が読み取れることをご存じですか?
小さな化石から様々な情報が読み取れることをご存じですか?
みなさん、小さな化石から様々な情報が読み取れることをご存じですか?過去の環境を知る重要な手段なのです。
11月の中旬、つくば市にある国立科学博物館の研究施設内にて微化石の研究者による集会(MRC研究集会)が開かれました。日本国内で微小な化石を研究している人たちが集まり、それぞれの研究成果や今後の研究の展望などについて報告しました。微化石とは顕微鏡で観察するほど小さな化石という意味であり、生物の種類でいえば非常に多様です。多細胞動物の殻や体の一部であったり、単細胞生物でも動物のような生きざまの生物から光合成をして増殖する植物のような生活を送るものまでが含まれます。また、扱う地質時代もさまざまで、研究集会では、多細胞生物が多様化した古生代、恐竜が暮らしていた中生代、その後のわたしたちが生きている現在までを含む新生代までの話題が提供されました。また、微化石となるような微生物がどのような生き物なのかを、生きている生物を観察したり、それらを用いて実験したりして明らかにする研究の発表もありました。このような多様な話を聴くことで、広い知識が得られるとともに、新しい発想が生まれることがあります。
今回のホットニュースでは、微化石研究で分かること、そして、この研究集会で耳にした話題から、最近の成果を1つ紹介します。
解説)
MRCとは、微古生物標本・試料センター(Micropaleontological Reference Center)の略称です。9ヶ国の16の研究機関によって活動しています。日本では国立科学博物館と宇都宮大学が関わっています。